和紅茶とは?
紅茶と緑茶の違いは発酵です。茶葉に含まれるタンニンが酸化して発酵することで「紅茶」になり、「緑茶」は発
酵しないように、摘み立ての茶葉に1分1秒でも早く熱を加えます。
発酵のポイントは渋み成分の「タンニン」なので、タンニンが多い茶の樹が「紅茶用品種」と呼ばれ、発酵しやすく、「渋み」がある紅茶が出来ます。
一方、ゆげ製茶の和紅茶は、紅茶用の品種ではありません。
緑茶用の品種を大切に大切に管理して、減農薬・減化学肥料で茶葉までも食べられる「深蒸し煎茶」として1番茶と2番茶を出荷しています。その同じ茶の樹の3番茶から「和紅茶」を作っています。
製造の難しさ
タンニンが多い「紅茶用品種」であれば発酵しやすいのですが、タンニンが少ない「緑茶用品種」の場合は、条件を整えてあげないと発酵がすすみません。
”不発酵茶”の緑茶と違い、紅茶は“完全発酵茶”であり、完全発酵してしまえば酸素に触れていても反応が進むことがありません。
だからこそ、手軽に大量に早く完全に発酵させるための技術・方法がいろいろ進化して来ました。
ゆげ製茶は、手軽さ大量生産・安定生産ではなく、世界に誇れるような美味しい和紅茶を手間暇かけて作ります。
そのため、何月ごろにどのくらいの分量が生産できるか、わかりません。だからこそ、生産量は少ないながらも、自信を持って「美味しい和紅茶」だけを提供しています。
世界に誇れる紅茶
渋みが少なくうま味の強い緑茶と同じ茶の樹から作った「和紅茶」は味が優しく、渋みがほとんどありません。
そのため、「甘いものに合う、ちょっと渋めの紅茶」というイメージが強い日本国内においては、優しい味わい=物足りない と評価されてしまいます。
あまり知られていませんが、世界三大銘茶セイロンのウバ・中国のキーマン・インドのダージリンは、タンニンの多い紅茶用品種ではなく、タンニンが少ない緑茶用品種で作られています。同じように緑茶用品種で同じような製法で作った優しい味わいの「和紅茶」は世界にも誇れる紅茶であるとの思いから、紅茶の本場でどのように評価されるのかと鑑定して貰いました。
ダージリンと同格の品質
インド北東部西ベンガル州北部のダージリン地方で生産される紅茶「ダージリン・ティー」は、世界最高峰の紅茶であり、「紅茶のシャンパン」「紅茶の女王」「芸術=アート」とも呼ばれています。
世界最大の紅茶生産量を誇るインドで、ダージリン・ティーの生産量は全体のわずか約1〜2パーセントしか作られていない希少品です。だからこそ、ダージリンにはインド政府公認の鑑定士がいます。
そして、ゆげ製茶の和紅茶は、なかなか取得できないと言われる「北ベンガルのダージリンと同格」の鑑定書を国産紅茶として初めていただくことが出来ました。
グレートテイストアワード
Great Tasteは1994年から始まった商品の品質はもちろんのこと、「おいしさ」を一番の基準に選出するイギリス発祥の国際大会であり、「食のオスカー」とも呼ばれています。
一流シェフやバイヤーをはじめとする味のスペシャリストで構成された審査員が毎年1万点以上のエントリー商品を審査し、上位の評価を受けたものだけが★を受賞することが出来ます。
グレート・テイスト・アワード(Great Taste Awards)の受賞は、世界で認められた「おいしさと信頼の証」となります。
そして、ゆげ製茶の和紅茶は、グレート・テイスト・アワード2019で、★(1つ星)を受賞することが出来ました。